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女王ヴィクトリア 愛に生きる S1E3 "Brocket Hall" 「結婚の圧力」の感想

イギリスでの放送日 4 September 2016
日本での放送日時 2017年8月13日(日) 23:00-23:50

レオポルド

ベルギー王レオポルドが登場。

オペラ『ランメルモールのルチア』鑑賞の帰途、彼とヴィクトリアとの会話。

このエピソードで最も好きな場面だ。

ヴィクトリアは王室の威光を揺るぎないものと考えている。

一方で苦労を重ねたレオポルドは楽観的ではない。

ロウソクを使った例えでヴィクトリアの慢心をくじく。

どちらが正しかったかは歴史が証明している。

ネットフリックスの『ザ・クラウン』のシーズン1エピソード2が教えてくれるように。
このドラマでエリザベス女王の祖母、メアリー・オブ・テックは手紙により孫に語りかける。
「数多くのヨーロッパの王室が倒れました」
ヴィクトリアの時代から100年余り後のお説教だ。
ドイツ、ロシア、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル・・皆倒れている。

これまでのエピソードでヴィクトリアは何かと騒ぎを起こしていた。
彼女がその性格そのままで統治を続けた場合、英国の王室もどうなったかはわからない。
革命によりチャールズ1世のように断頭台の露と消えることもありえないことではない。
ヴィクトリアの即位は映画『レ・ミゼラブル』の学生たちの蜂起から5年後の1837年なのだ。

ブロケットホール



ブロケットホールの舞踏会室はコリン・ファースのドラマ『高慢と偏見』の撮影で使われた。
ブロケットホール公式によると現在では主にゴルフ場、結婚式や宿泊、会議用の施設として使用されている。
30のエンスイートダブルベッドルーム、8つの主要スイート
伝統的なバトラーサービス
すべての寝室のテレビ
全面的に無料の高速Wi-Fiを利用可
テニスコート
7つのミーティング&イベントスペース(息を呑む舞踏会室、図書室、ボードルームなど)
150名様までのプライベートダイニング、ミーティング、カンファレンス
ヘリポート

日曜日のアフタヌーンティー(誕生日、記念日、または日曜日の午後のお食事に最適)は39.5ポンド(5500円)
歴史の項目にはヴィクトリアは頻繁にブロケットを訪問したとある。

またメルバーン子爵は毎週のようにヴィクトリアにブロケットの庭園で摘んだ花を送ったそうな。ドラマ中ではメルバーン子爵は栽培の難しい蘭をヴィクトリアに贈ることにより、本心を伝えている。

またマーガレット・サッチャーはブロケットホールで自伝を書いた。

首相と縁のあるカントリー・ハウスだ。
 
ブロケットホール。ロンドンの北45km。馬車の時速16km/hの時代に手軽に行ける距離ではないが、ドラマ中のヴィクトリアはお忍びで押し寄せる。

ヴィクトリア時代の郵便馬車

メルバーンとヴィクトリア

メルバーンとヴィクトリア。エリザベス1世のようにヴィクトリアが結婚せず、レスター伯のようにメルバーンがヴィクトリアの愛を受け入れた場合を空想しよう。

エリザベス1世のカップルとヴィクトリアたちとの最大の違いは年齢差だ。

エリザベス1世とレスター伯ロバート・ダドリーは1533年生まれの同い年だった。

それに対しヴィクトリアとメルバーンの年齢は離れている。

メルバーンは老いる。そしてヴィクトリアは若さを保つ。

レオポルドが指摘したとおり、ヴィクトリアの関心は他へと向かうことになったと思われる。

そして当時の王室は絶対的なスターだ。

テレビもラジオも映画もミュージカルもない時代だから。

そのスターであるヴィクトリアが結婚せずに寵臣を抱えた場合、保守的な民衆はどのような反応をするだろうか。

彼らはヴィクトリアを秩序の破壊者として捉える。激しく反発する。革命へと繋がったかもしれない。



史実

メルバーン子爵は1779年生まれなので、この年60歳。

ルーファス・シーウェルと異なり、太っていたという。

ドラマと異なり、現実は厳しいものだ。


退場する人々

宮廷劇は君主の意向によって、あるいは運命によって、登場人物が次々と退場する劇でもある。

カンバーランド公がハノーファーへ行くことを決意した。

またサー・コンロイも年金とアイルランドの爵位を約束されたことによりケント公妃と別れることを選択した。

ふたりともこのまま退場するとは思えないキャラクターではある。復活するかもしれない。

系図

ヴィクトリアとベルギー王レオポルドとアルバートの関係

Francis, Duke of Saxe-Coburg-Saalfeld と 
Countess Augusta Reuss-Lobenstein-Ebersdorf の子供たち
  • Sophie Fredericka Caroline Luise
  • Antoinette Ernestine Amalie
  • Juliane Henriette Ulrike 
  • 男子(死産)
  • Ernst I Anton Karl Ludwig, Duke of Saxe-Coburg-Gotha ・・・アルバートの父。
  • Ferdinand Georg August
  • Marie Luise Victoria ・・・・ヴィクトリアの母。ケント公妃。
  • Marianne Charlotte
  • Leopold Georg Christian Frederick … ベルギー国王レオポルド1世。
  • Franz Maximilian Ludwig


女王ヴィクトリア 愛に生きる S1 E4 "The Clockwork Prince" 「運命の再会」 の感想

イギリスでの放送日 4 September 2016
日本での放送日時 2017年8月20日(日) 23:00-23:50放送

さあ、アルバート、トム・ヒューズの登場だ。
トム・ヒューズはジェナ・コールマンの現在の恋人。
だから今エピソードはリアルカップルが馴れ合う回。
それだけの回。
それで視聴者も満足する。
ジェナ・コールマンのリアルな惚け顔を堪能できるから。

トム・ヒューズの作品

ネットフリックスの『アイ・アム・ソルジャー SAS英国特殊部隊』を観た。
トムが演じるのは主人公のミッキー。
クールなソルジャーをうまく演じている。
イケメンなだけではない。
サバイバル訓練で焚き火を囲む場面。
冷静なミッキーが普通の若者っぽくなる。
このあたり巧みだ。

この作品の脚本は一本調子だ。
脚本のロニー・トンプソンに力量が足らない印象。
テロップの多用で誤魔化している。
最初のパブの場面はわりと好きなのだけど、クライマックスの襲撃はまるで物足りない。
『ライン・オブ・デューティ』の最初と比べると差は歴然としている。
全体として平板な作品をトム・ヒューズの演技が救っているといえる。

なお『ライン・オブ・デューティ』の主演のマーティン・コムストンは『女王ヴィクトリア 愛に生きる』のシーズン2に出演している。

SAS特殊部隊について余談が長すぎた。

トム・ヒューズの身長

身長185cm。
一方ジェナ・コールマンの身長は第1話の感想に書いたとおり、5フィート2インチ。
157.5cm。
身長差は27.5cmに及ぶ。
ジェナの足元に台を置いているのかな?という場面があった。
おおっと、人の背丈について深く掘り下げるのは好ましくない。
この話題はこれくらいでやめておこう。

タイトル

"The Clockwork Prince"。時計仕掛けの王子。
まるでスタンドの名前だ。
アルバートはゼンマイ仕掛けのように、ぎくしゃくとしている。
言葉もたどたどしい。

そして時計のように信頼できる。
裏表がない。
さらに切手を偉大な発明と認識したように賢明だ。

ヴィクトリア

ヴィクトリアはアルバートの彼の容姿に惹かれる。
と思ったら、態度と無遠慮な言葉に腹を立てる。
この反復でヴィクトリアはアルバートに魅せられていく。
一方アルバートもヴィクトリアに同様のプロセスで魅せられていく。

ヴィクトリアはウィンザーの森でアルバートと遊ぶ。
女王としての日常を忘れて。
そこには『ドクター・フー』のクララ・オズワルドの面影が。

ヴィクトリアとアルバート

彼らは世界で最も豊かなカップルだ。
だが、彼らのたどる道は平坦ではない。
民衆は権利を求める。
そしてヴィクトリアのファミリーの前にはある男が立ちはだかる。
ヴィクトリアより1年前にプロイセン王国の西の端で生まれた男。
そう、カール・マルクスだ。
彼と弟子たちの「持たざる人々が財産持ちから権力を奪い、工場やインフラ、天然資源を公共のものとすれば、世の中は良くなる」という考えが世界を震撼させることになる。

切手

切手が登場。
近代郵便制度の改革者ローランド・ヒルも登場。
この時代にこのような精巧な印刷が可能とは。
人間の発明とは驚くべきものだ。


議会

このドラマの秀逸なところはヴィクトリアが聖人君子ではないことだ。
メルバーン子爵によると、彼女は議会を「うるさい」場所として好んでいない。
これによって、われわれはヴィクトリアを等身大の人物として認識する。
そして、君主制の危なさも認識する。
『ザ・クラウン』で描かれた真面目なエリザベス2世の偉大さも。

第一次アフガン戦争

シャーロック・ホームズのワトソン博士が負傷したのは第二次アフガン戦争(1878-1880)。
戦況報告を聞かずに、メルバーン子爵をウィンザーへと連れ出したのは、ヴィクトリアらしい。

年表

1819年5月24日 ヴィクトリア・アレクサンドリーナ生まれる。
同年 8月26日 アルバート生まれる。
1836年5月 ベルギー国王レオポルド1世、アルバートを連れてロンドンへ行く。ヴィクトリアはアルバートと会う。
1837年6月20日 ウィリアム4世死去。ヴィクトリア即位。
1938年6月28日 ヴィクトリア戴冠式。
1939年10月15日 ヴィクトリア、アルバートに求婚

ヘアウッドハウス

『女王ヴィクトリア 愛に生きる 』の衣装はリーズ近郊のカントリーハウス、ヘアウッドで展示会が開催されている。
ここはこのドラマの撮影場所でもある。

マーガレット・クルーニー演じるサザランド公爵夫人ハリエットもヘアウッドを訪問。
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ヨークシャー。『ダウントン・アビー』や『ハッピーバレー』の舞台。
ここは数年前ツール・ド・フランスのスタート地点でもある。
ウィリアムとキャサリンのケンブリッジ公爵夫妻、ヘンリー王子がテープを切った。

女王ヴィクトリア 愛に生きる S1E1 "Doll 123" 「若き女王」の感想

UKでの放送日: 28 August 2016
日本での放送日時: 2017年7月30日(日)23:00-24:10



タイトル

原題は "Doll 123"。

母の廷臣コンロイに嫌な思いをされていたヴィクトリアにとって、家庭教師であるルイーゼ・レーツェン以外の友達はDoll 123しかいなかったこと。

そして発言する能力のない人形だったことを表している。

人形であったヴィクトリアは君主にとってもっとも重要なパワーである権威をまだ獲得していない。

権威をいかに獲得していくかがこのドラマのテーマのひとつだ。

ガヴァネス

ジェナ・コールマンは『ドクター・フー』のシーズン7エピソード6、The Snowmen、”スノーマン”においてガヴァネス(英国にかって存在した女性家庭教師)の役を演じている。

子供の心を巧みにつかむジェナのハキハキした演技は視聴者の心を魅了する。

レーツェン女史と比較するのも面白い。

この『ドクター・フー』のこのエピソードでは肩を露わにした酒場娘としての姿も披露して、ファンへのサービスに余念がない。

メイクのお話

『ドクター・フー』のシーズン7エピソード7、セント・ジョンの鐘を見て気がついたのだけど、ヴィクトリアでのジェナ・コールマンのメイクは濃い。

”セント・ジョンの鐘”でのジェナは肌の吹き出物がわかるのに対して。

30歳のアクターが18歳の女王を演じる秘密がここにある。

ヴィクトリアとジェナ・コールマンの身長

グーグルによると、ヴィクトリア女王の身長は152cmだ。

エピソード1によるとコンロイと母であるケント公妃によって、散々ネタにされていたらしい。

それほど低いとは思えないが、欧州の貴族は背が高い。

またコンロイが特に性格が悪い可能性もある。

そこで他の王族の身長を調べてみた。

  • マリア・テレジアの身長は156cm。
  • 娘のマリー・アントワネットの身長は154cm
  • シシーことオーストリアの皇后エリザベートは172cm。

シシーは別格だ。

ジェナ・コールマンの身長はツイッターインスタグラムのプロフィールにあるとおり、5フィート2インチ。グーグルによると157.48cmだ。

これは大きな意味を持つ

もしジェナが160cm代の身長ならば、ヴィクトリアの役は回ってこなかったであろう。

そしてジェナが『エマーデイル』のオーディションに合格せずに、演技の学校へ進む道を選んだ場合、157.48cmという身長がネックになって役の獲得に苦労した可能性が高い。

人の運命とは不思議なものだ。

参考までに、『ダウントン・アビー』の三姉妹と親戚のローズ、オブライエンさん、メイドのアンナとグウェン、エセルの身長は以下の通り。

  • メアリー(ミシェル・ドッカリー) 173cm
  • イーディス(ローラ・カーマイケル) 168cm
  • シビル(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ) 165cm
  • ローズ(リリー・ジェームズ) 170cm
  • オブライエン(シボーン・フィネラン) 165cm
  • アンナ(ジョアン・フロガット) 157cm
  • グウェン(ローズ・レスリー) 168cm
  • エセル(エイミー・ナトール) 165cm

貴族と使用人とで差別化している。

メアリーは背が高い。

三人姉妹は長女、次女、三女の順で背が高い。

意地悪なオブライエンさんはアンナに比べて背が高い。威圧的。

ほとんど関係ないけど映画「プライドと偏見」の5姉妹

  • ジェーン(ロザムンド・パイク) 174cm
  • エリザベス(キーラ・ナイトレイ) 170cm
  • メアリー(タルラ・ライリー) 173cm
  • キティ(キャリー・マリガン) 170cm
  • リディア(ジェナ・マローン) 165cm

これも姉妹の生まれた順番で背が高い。

末娘のリディアを除いて170cm代。

舞踏会が大きな役割を果たす映画だから、これくらいの身長がちょうど良いのかもしれない。

キャリー・マリガンの身長は「サブラジェット」の労働者階級の闘士を演じるには適している。

(追記)
フィートインチのセンチメートルへの換算は
1フィートは12インチ
1インチは2.54cm
1フィートは30.48cm。約30.5cm
と理解しておけば捗る。
ジェナは5フィート2インチ。
5×30.5+2*2.54=157.48cm

絵画

デイビッド・ウィルキーの『The First Council of Queen Victoria』

ヴィクトリア女王の最初の顧問会議。

ヴィクトリアに向かい合っているのがカンバーランド公。

書類の束とペンを持ってヴィクトリアを見つめているのがメルバーン卿。

軍服がウェリントン公。

ウェリントン公の右がピール。

Doll 123

ヴィクトリアがしまったDoll 123。彼女はこのドラマの最終盤、ヴィクトリアが亡くなる際に再び登場するかもしれない。

王室ドラマの黄金期

「ザ・クラウン」のクレア・フォイ演じるエリザベス2世、「ヴィクトリア」のジェナ・コールマン演じるヴィクトリア女王。

そして「ラスト・キングダム」ではデイビッド・ドーソン演じるアルフレッド大王の軌跡を追うことができる。英国歴史ファンにとっては良い時代だ。


女王ヴィクトリア 愛に生きる S1 E2 "Ladies in Waiting" 「失えない味方」の感想

UKでの放送日: 29 August 2016
日本での放送日時: 2017年8月6日(日) 23:00-23:50

ネズミ

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中の人はネズミも怖くないようだ。


寝室女官事件

ヴィクトリアが心を改めてサー・ロバート・ピールへの組閣の命を下すのか、と思ったら、そのままメルバーン子爵が首相を続ける展開となったので驚いた。

寝室女官事件(Bedchamber crisis)を含めた当時の政治全体への理解が不充分だった。

単なる女官の人事問題と認識していた。

何が問題なのか。

議会の議決にかかわらず君主が好きな人物を首相に任命した場合、そしてその首相がとんでもない人物であった場合、恐ろしい災害を招く可能性がある。

代表的な例がムッソリーニだ。

イタリアの国王がムッソリーニのクーデターを承認した結果、イタリアの人々は第二次世界大戦という、とてつもない災害を経験することになった。

ムッソリーニによって列車の時刻が正確になった?戦争の代償としてはちっぽけすぎる・・・。

カンバーランド公

エピソード1でもなぜ王位が待っているハノーファーへカンバーランド公は行かないのか、と思ったらエピソード2でもロンドンに居着いていて笑った。

官僚機構の整備により王族が居なくても統治は可能な時代なのだ。

タイトル

タイトルのLadies in Waitingは
1)侍女、つまり女官たちを意味しているのと同時に、
2)メルバーン子爵が助けに来てくれるのを待っているヴィクトリア、そして
3)政治的な情勢によらずに彼女と居てくれるパートナーを待っているヴィクトリア
を表している。

意味深いタイトルだ。

次回は3)のパートナーとなるアルバートが登場する。

どのような出会いなのだろうか。ワクワクする。

今週の小道具 コイン

エピソード2でヴィクトリアが顎について苦情を述べていたコイン。




上からソブリン(ポンド)、5ポンド、シリング。
1ポンド=20シリング
1シリング=12ペンス
1ペンス=4ファージング
それほど二重顎ではないような。

今週の小道具 ガス灯


レーツェン女史おすすめのガス灯。

バッキンガム宮殿にネズミの拡散を招いてしまい(もっともヴィクトリアを脅かしたのはAdrian Schiller演じるペンジの悪巧みだが)、設置は中止となった。

ガス灯は1792年スコットランド人ウィリアム・マードックが発明した。

場所はマンチェスター(コーンウェルという説もある)。

マンチェスターが産業革命の中心地であったことがよくわかる。

ヴィクトリアの即位が1837年だから、発明から45年。普及が進んでいた頃だろう。

ロウソクはエピソード1でも紹介されたとおり、管理が大変だ。そして暗い。

一方で室内灯としてのガス灯は怖い面もある。エピソード2ではジェンキンス女史が火傷を負っている。火災も怖い。

石炭ガスの製造方法

石炭を300度で蒸し焼きにするとガスが生まれる。

このガスを水に通すことによって、アンモニアなどを除去する。

さらに触媒を通して硫黄分を除去する。

1830年代にこのような技術が可能だったとは。産業革命は驚異だ!


ITV/アマゾン: Vanity Fair (仮題:ヴァニティ・フェア) サッカレーの虚栄の市をドラマ化


『女王ヴィクトリア 愛に生きる』『ポルダーク』のMammoth Screen がウィリアム・メイクピース・サッカレーの『虚栄の市』をドラマ化する。

ナポレオン戦争が背景。
貧しい生まれのベッキー・シャープ。
彼女を待つものは何か。

本作はアマゾンプライムで配信されると思われる。
ナポレオン戦争(1803-1915)の時代やリージェンシー時代の気軽に視聴できるドラマは意外と少ないから、これは期待できる。
ちなみに『女王ヴィクトリア 愛に生きる』のヴィクトリアは1837年に即位している。
だいたい40年から50年くらい前の時代だ。
ヴィクトリアの統治の元で中産階級が育っていく。
そして100年後の『ダウントン・アビー』の時代では労働者階級が力を持つようになる。
本作の時代は貴族やジェントルマンがマネーとパワーを独占していた時代になる。

7回のエピソードからなる。

キャスト

オリヴィア・クック・・・・ベッキー・シャープ
『ベイツ・モーテル』の主要キャスト
スティーブン・スピルバーグの『Ready Player One』でサマンサ・クックを演じる。
Olivia Cooke. Official Accountさん(@olivia_cookee)がシェアした投稿 -


マイケル・ペイリン・・・サッカレー本人

Claudia Jessie・・・アミーリア・セドリー
『ライン・オブ・デューティ』のシーズン4の配信が待たれる。

スタッフ

ポリー・ヒル・・・製作
Gwyneth Hughes・・・脚本
『Dark Angel』

原作


その他の映像化作品


リース・ウィザースプーン主演。2004年製作。

ITV: Victoria  女王ヴィクトリア 愛に生きる ジェナ・コールマン Jenna Coleman主演。ヴィクトリア女王の継承からアルバートとの結婚まで






エピソードの感想

Season1 Episode 1 "Doll 123" 「若き女王」の感想
Season1 Episode 2 "Ladies in Waiting" 「失えない味方」の感想
Season 1 Episode3 "Brocket Hall" 「結婚の圧力」の感想
Season 1 Episode 4 "The Clockwork Prince" 「運命の再会」 の感想:


主演  ジェナ・コールマン Jenna Coleman

ジェナ・コールマンについて特筆するべきはその表情の豊かさ、そしてその生命力あふれる演技だ。
彼女の快活さに視聴者は魅了される。

Jenna Colemanは1986年4月27日生まれ。
イングランドのランカシャー、ブラックプールの出身。
インデペンデント・スクールのアーノルド・スクールでヘッドガール(学生の代表みたいなもの)。
ちなみに『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アヴェンジャー』で共演しているヘイリー・アトウェルも別の学校だけど、ヘッドガールのひとりだ。

エディンバラで開催される文化の祭典エディンバラ・フェスティバルで舞台に出演。賞をもらう。

ソープドラマ Emmerdale

ソープドラマ『Emmerdale』の168エピソードに出演している。
学生に始まり、バーの給仕となり、ジャーナリストとなる。
女の子を好きになる役。
英ドラマについて調べていると驚くのはソープドラマの寿命の長さだ。

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アヴェンジャー

『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アヴェンジャー』での役柄は、ひ弱な頃のキャップが将来のウィンター・ソルジャーとダブルデートした際の相手役のひとり。
ちょい役だ。
役者さんはちょい役からメジャーへと這い上がっていく。運が良ければ。
ピーキーブラインダーズ』のヒロイン、アナベル・ウォーリスも『Xmen ファースト・ジェネレーション』にちょい役で出演している。チャールズ・エグゼビアにオックスフォードでナンパされた娘。


Jenna Colemanはドクター・フーのコンパニオンを蹴って今作に出演。

Jennaはリチャード・マッデンと付き合っていた。
パワーのあるカップル。

タイタニック 愛と偽りの航海

Jennaは『タイタニック 愛と偽りの航海』にもメイド、Annie Desmond役で出演している。
しっかり者のメイドの役だ。
印象に残る演技。


ドクター・フー

彼女がコンパニオン(旅の仲間)として出演している『ドクター・フー』のエピソードはネットフリックスで配信中だ。
シーズン7エピソード1『ダーレク収容所』から出演。
宇宙船アラスカ号の娯楽係オズウィン役。
宇宙船の娯楽?何を提供するのか?という疑問が生じるけど、このあたりはドクター・フーらしいユーモアだ。
ちなみにジェナの前のコンパニオンであるエミリー・ポンド(演じるのはカレン・ギラン)はキス配達人だった。
このオズウィンの衣装はもっともローコストなコスプレ衣装として絶賛されている。
赤いボディコンスーツと赤いスニーカーと作業バンドがあればOK。
今年の英国の歴史ドラマは豊かだ。
ネットフリックスではエリザベス女王のドラマ『The Crown』が控えている。

このドラマの小説とサウンドブック



その他のキャスト

Catherine Flemming ・・・ ケント公爵妃 The Duchess of Kent
Tom Hughes ・・・ アルバート Prince Albert
Daniela Holtz ・・・ ルイーゼ・レーツェン Baroness Lehzen
ネル・ハドソン Nell Hudson ・・・ Miss Skerrett
Ferdinand Kingsley ・・・ Charles Elmé Francatelli
Tommy Knight ・・・ Brodie
Eve Myles ・・・ Mrs. Jenkins
Paul Rhys ・・・ 家令サー・ジョン・コンロイ Sir John Conroy
Adrian Schiller ・・・ Penge
Peter Firth ・・・ The Duke of Cumberland and Teviotdale
Rufus Sewell ・・・ メルバーン子爵 Lord Melbourne imdb

ルイーゼ・レーツェンの中の人の公式サイト。ドイツの人らしい。
http://www.danielaholtz.de/

ネル・ハドソン 『アウトランダー』のLaoghaire MacKenzieマッケンジー



参考資料


ヴィクトリアの自画像

BBC: The Serpent ビキニキラーとして怖れられたチャールズ・ソブラージのドラマ

人は何故シリアル・キラーのドラマを好むのか。
個人的には『 The Fall 警視ステラ・ギブソン 』だけで充分なのだけど。
『The Fall』はジェイミー・ドーナン演じるシリアル・キラーの心理について、納得できる描写をしていた。
シリアル・キラーやストーカーはファンタジーを持っている。
そのファンタジーを脳内で、あるいは絵やイラストや日記などの文章で拡大再生産する。
このプロセスにより脳内に快楽物質が発生する。
シリアル・キラーやストーカーはファンタジーについて依存症になってしまう。
かくして実際の行動に起こしてしまう。

The Fallではレズビアンの女性警官ダニを演じる ニーヴ・マクグラディ Niamh McGrady の演技も好きだ。
彼女の参加する銃撃戦は短いけど、とてもスリリングだ。
ベルファストという舞台もよく描写していた。

・・・The Fallの感想文になってしまったが、良しとしよう。

本題に移る。
BBCはビキニキラーとして、またの名をザ・サーペント The Serpentとして、怖れられたシリアルキラー、チャールズ・ソブラージ Charles Sobhraj の犯罪をドラマ化する。

最初の犠牲者はシアトルから来た女性テレサ・ノートン Teresa Knowlton。花柄のビキニをまとった死体がタイの湾で発見された。
これ以降、彼の活動範囲はタイ、インド、ネパールに広がり、その犠牲者は12人に及ぶ。

チャールズ・ソブラージの忠実な仲間を得る手腕はおそるべきものがある。

このシリアル・キラードラマは『ヴィクトリア 愛に生きる』『風の勇士ポルダーク』の製作会社マンモススクリーンが手がける。


気になるキャスト




ソブラージ本人。タハール・ラヒムは仲間や犠牲者をたらしこむその手口をいかに演じるか、楽しみだ。
ソブラージの献身的な助手のケベック人マリエ・アンドレ・ルクレール。演じるのは『ドクター・フー』『女王ヴィクトリア』のジェナ・コールマンだ。
エリー・バンバーがオランダの外交官の若妻を演じる。
1970年代のファッション(特に水着)を身にまとった犠牲者たち。


参考文献

カリスマ的な連発殺人鬼の悪夢。
世界をまたにかけた恐怖のトレイル。
殺人犯のパターンはなく、犠牲者はすべての旅行者であり、財産を奪われ、一見ランダムな犯罪で殺されたという事実以外の共通の糸はありませんでした。3つの大陸と12の国々の権威は、彼らがすべて同じ男を探しているということを知らなかった:Charles Sobhraj、別名「The Serpent」。


ベトナムとインド起源のハンサムなフランス人、Sobhrajはヨーロッパと南アジアの間の "ヒッピー・トレイル"でバックパッカーを狙った。
詐欺のマスターであり、彼は強力な知性とかなりのセクシーな魅力を使って、ナイーブな旅行者を魅了しました。
1975年後半から1976年初めにかけて、パリの大通りからヒマラヤ山脈の斜面、バンコクと香港の裏通りに至るまで、十数個の死体が発見されました。
警察の専門家の中には、Sobhrajの被害者の数がその2倍以上になると信じている人もいる。


ネットフリックス:ハウス・オブ・ウィンザー イギリス王室の歩み / The Royal House of Windsor

これは良質の歴史ドキュメンタリー。

『女王ヴィクトリア 愛に生きる』のヴィクトリアの孫であるジョージ5世からチャールズ皇太子まで、そしてさまざまな事件の裏方にまで触れている。

このドキュメンタリーの後半部分を視聴すると『ザ・クラウン』のシーズン2以降のエピソードを観る楽しさが減るかもしれない。
『ハウス・オブ・ウィンザー』が『ザ・クラウン』の全シーズンが終わるまで、ネットフリックス上にあるとも思えないので悩ましいところだ。

第一話の"残酷なルール"については、『ザ・クラウン』で、なぜジョージ6世の妃であるエリザベス・ボーズ=ライアンが義理の兄ウィンザー公をあれほど嫌ったのか、よくわかるので必見だ。年金をカットするのも納得する。
第二話の”愛と責務の間で”は『ザ・クラウン』の前日譚にあたる。
英国海軍最後の戦艦ヴァンガードも登場する。
甲板上で士官候補生たちとくつろぐエリザベスとマーガレット。
このエピソードに限らず、見どころの多いドキュメンタリーだ。



エピソード


  1. 残酷なルール ジョージ5世とエドワード8世
  2. 愛と責務の間で ジョージ6世
  3. 部外者と呼ばれて エジンバラ公フィリップ
  4. 王の務め チャールズ皇太子
  5. 確執の火 ダイアナ妃
  6. 王室存続のために チャールズ皇太子


Showtime: ペニー・ドレッドフル / Penny Dreadful ナイトメア〜血塗られた秘密〜 ヴィクトリア時代のサイコホラー



ヴィクトリア時代のロンドンを舞台としたサイコホラー。
冒頭から雰囲気いっぱい。

制作はジョン・ローガン(スカイフォール、グラディエイター)。

キャスト
ジョシュ・ハートネット・・・イーサン・チャンドラー役

エヴァ・グリーン・・・ヴァネッサ・アイヴス役

ティモシー・ダルトン・・・サー・マルコム・マレー役

リーヴ・カーニー・・・ドリアン・グレイ役
@reevecarney
 ブロードウェイのミュージカル「スパイダーマン」のオリジナル・キャスト。

YoutubeにPenny Dreadfulというチャンネルを置いている。
2014年5月11日から放送開始。


豪ABC: ミス・フィッシャーの殺人ミステリー / Miss Fisher's Murder Mysteries 1920年代、メルボルンの女性探偵


ケリー・グリーンウッド Kerry Greenwood の人気作をドラマ化。

これは面白い。
第一次世界大戦後の洒落たファッションや由緒ある建物だけのドラマではない。

1920年代のオーストラリア、メルボルンが舞台。
メルボルンはゴールドラッシュの影響で繁栄した街。
その栄華は、このドラマ中にも登場するヴィクトリア女王時代の建築物でうかがい知ることができる。
メルボルンは、ロンドン以外ではヴィクトリア女王時代の建物が最も多く残っている街なのだ。

キャスト


エシー・デイヴィス Essie Davis ・・・ ミス・フライニー・フィッシャー Miss Phryne Fisher 役
舞台・映画・テレビでの活躍により、オーストラリアでもっとも尊敬されている女優さんのひとり。
『欲望という名の電車』でオリヴィエ賞の助演俳優賞を受賞。
『マトリックス・リローデッド』『マトリックス・レボリューションズ』に出演。
『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演予定。
さて、スローンズでの役は何かな?



アシュリー・カミングス Ashleigh Cummings ・・・ ドット Dorothy "Dot" Williams 役
1992年生まれ。
Instagram
アシュリーの演じるドットはかわいいカトリックのメイドさん。
メイドとしてのスキルはとても高い。丁寧。
だけど私立探偵の仲間としては決定的な欠点が・・・。



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『ミス・フィッシャーの殺人ミステリー』の衣装デザイナー、 Marion Boyce:


(以下空白後に感想)

















通常のドラマだと、サウナのバルブを閉めた。機転効いているね。グッジョブ!!で終わりなのだけど、そこから「爆発あったよー」とどんでん返し。笑った。
第一次世界大戦後の影響、堕胎についての当時の法律、ロシアからの亡命者・・・など当時の文化や世界情勢をうまくドラマに盛り込んでいた。
撮影技術はスキルが低いかな?とかちょっと間延びした演出だよなー、とか感じるときもあるけど、しっかりとそのあたりは脚本やファッションとかクラシックカーとか歴史ネタでカバーしてた。
担当者は大奮闘だね。

アシュリー・カミングスの他の作品は見てないけど、ほんわか系のこの役はうまくこなしていた。
今後が楽しみな子かもしれない。

オーストラリアのコンテンツがネット配信を通じて世界へ売れる。
面白い現象だ。

注目の女優 Shalom Brune-Franklin シャローム・バーン=フランクリン 『マイティ・ソー:バトルロイヤル』

マイティ・ソー:バトルロイヤル。ソーとロキは街角を歩く。
 サインをねだる女性。
彼女がシャローム・バーン=フランクリンだ。

  

BBCの陸軍女性もの『Our Girl』のシーズン3にメイジー役として出演。
さらにマーベルの『マイティ・ソー:バトルロイヤル』(なんという邦題だ。ラグナロックというタイトルに問題があるのだろうか)にカレッジ・ガールとして出演している。
『女王ヴィクトリア 愛に生きる』のジェナ・コールマンも、『マミー』のアナベラ・ウォレスもマーベルにチョイ役で出演している。ジェナは『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アヴェンジャー』、アナベラは『Xメン:ファーストジェネレーション』に。
シャロームもメジャーになるのだろうか。



BBC:ザ・フォール The Fall 警視ステラ・ギブソン・・・ベルファストを舞台にした連続殺人捜査もの

北アイルランドのベルファストを舞台としたクライムスリラー。
シリアルキラーもの。
捜査指揮官のジリアン・アンダーソンとシリアルキラーのジェイミー・ドーナンが石畳を歩くトレイラーは印象深い。

60分もので全5回。
2013年5月13日より放送開始。

キャスト

ジリアン・アンダーソン Gillian Anderson ・・・ステラ・ギブソン
 『Xファイル』
  メトロポリタン・ポリス(ロンドン警視庁)から派遣された捜査指揮官。
 BBC製作、トルストイ原作の『 War and Peace 』が2016年に公開。

ジェイミー・ドーナン Jamie Dornan ・・・ポール・スペクター
 『マリー・アントワネット』のフェルゼン
 シリアルキラー。

ブロナー・ウォー Bronagh Waugh ・・・ サリー・スペクター Sally Ann Spector
『Hollyoaks』

アイスリング・フランシオシ Aisling Franciosi ・・・ ケイティ Katie Benedetto


ローラ・ドネリー Laura Donnelly ・・・サラ・ケイ
 『アウトランダー』のJenny
 『Beowulf 』が待っている。
 スペクターの標的となる女性。


ニアム・マクグラディ Niamh McGrady ・・・ Danielle Ferrington
 BBCの医療ドラマ『 Holby City 』。
 女性警官。


舞台となる街、ベルファスト
北アイルランドの中心都市。
ベルファストの人口は29万人。都市圏人口は64万人。
シリアルキラーが跋扈するには、ちと少ないような?
一般的には危険な街という印象が強いベルファストではあるが、実際はヨーロッパで犯罪率の少ない都市のひとつらしい。
宗教や政治の絡む犯罪は起きる。観光客は部外者なので、その手の犯罪に巻き込まれることは少ない。


(追記)
シーズン2の製作が決まったらしい。
2014年1月から製作に入る予定。
・・・舞台はどうするのだろう?再びベルファスト?
ダブリンだとロンドン警視庁の権限は及ばない。
エジンバラかグラスゴー?

(追記その2)
シーズン3の製作を発注済。

空白後に感想。



















感想。

ハンサムが美女を次々と殺していくファンタジー系シリアル・キラーもの。

出来は良い。
女性パトロール警官 ダニー に注目。
ダニーがなぜサラ・ケイに対して、丹念に訪問しようとしていたのかがステラとの会話で明らかになる。
ダニーは同性愛者だったから。
サラ・ケイの容姿に心動かされていたわけだね。
そして、ダニーをステラが補佐役に任命したのも、ダニーがサラ・ケイの保護に失敗していたからだ。弱みを持った人間は使いやすい、裏切らないという理由。
ダークなドラマだ。
好きだ。
(追記)
北アイルランドの保守的な世界では同性愛者は忌避される存在である点にも注意しよう。

問題はドラマのテーマだ。
ジェイミー・ドーナンはとても上手い。
彼の演じるシリアルキラー、スペクターの怖さにはびびる。
しかし共感できない男性の妄想を延々と視聴するのは苦痛だ。
(女性シリアルキラーの妄想なら良いのか?『ダウントン・アビー』のアンナの新作『ダークエンジェル』はヴィクトリア時代の女性の殺人鬼が主人公。もっともこれは妄想ではなくて生活苦が動機かもしれないけど)


つまり、部下や同僚を操作するドラマは楽しいけど(『ハウス・オブ・カード』とか)、腕力で他者を制圧しようとするドラマは嫌。
政治や戦略、戦術は優雅だけど、暴力は醜い。

BBC: The Living and the Dead 1890年代が舞台のホラードラマ

産業革命の時代のホラードラマ。
ヴィクトリア時代。
サマセット(ウェールズの南と表現するとわかりやすいかな?コーンウォールの根本の北部)が舞台。
全6話。


キャスト
コリン・モーガン Colin Morgan ・・・ Nathan Appleby
『The Fall ステラ・ギブソン』のトム・アンダーソン。

シャーロット・スペンサー Charlotte Spencer ・・・ Charlotte Appleby
映画『レ・ミゼラブル』でアン・ハサウェイに語りかける娼婦のひとり。
ミュージカル『Stephen Ward』で主演。

Amber Fernée ・・・ Bathsheba
Chloe Pirrie ・・・ Lara
Robert Emms ・・・ Peter
Liam McMahon ・・・ Tinker
Malcolm Storry ・・・ Gideon
Pooky Quesnel ・・・ Agnes
Sarah Counsell ・・・ Lizzie Merrifield
Joel Gillman ・・・ Jack
David Oakes ・・・ William Payne
Harry Peacock ・・・ Smith
Isaac Andrews ・・・ Charlie


NBC:ドラキュラ Dracula

19世紀のロンドンにドラキュラがやってくる。
ヴィクトリア時代に最新の技術をもたらそうとするアメリカの起業家を装って。

キャスト
ジョナサン・リース=マイヤーズ(THE TUDORSのヘンリー8世)・・・ドラキュラ役
Jessica De Gouw・・・ミナ・ハーカー役。


ヒラリー・マンテルのウルフホールを読んで英語力を向上させてみる その1

英語が苦手だ。

『女王ヴィクトリア 愛に生きる』のジェナ・コールマンの”papa”、”mama”くらいは聞き取ることができる。
まれに「この英語の台詞とその表現すごい!」というときはあるけど、長続きしない。

youtubeで無料ライブ配信しているSkyのニュースを毎日聴こうとしても、家族から苦情が出る。向こうからするとわけのわからないニュースを聴くのは苦痛だから、仕方ない。

好きなミュージカルの曲を暗記するのも限界がある。音楽を常に聴くのは苦手だから。

そこで英語の小説にチャレンジしよう。

ヒラリー・マンテルのブッカー賞受賞作『ウルフホール』。
ヘンリー8世の家臣トマス・クロムウェルの物語。
BBCによりドラマ化された。

現在翻訳を再読中だ。
翻訳に誤りがある。
ドーバーに商売に来たLowlanderをスコットランド低地人と訳している。
これはオランダ人の誤りだ。

問題点は多い。だけど、それ以上に小説に魅力がある。

ヘンリーが対仏戦においてイングランド軍の弱点を指摘する場面(演劇版のこの場面はニューヨーク・タイムズがカルチャーのおすすめ動画としてホームページに掲載した)、ヘンリーがトマス・クロムウェルに心を許す場面・・・。

今にして思えば、デナーリス・ターガリエンやクイーン・サーセイの眼福な場面も多い『ゲーム・オブ・スローンズ』が良かったかもしれない。スローンズについての説明は不要だろう。氷と炎の歌。一章一章が鋭利な短編小説のようなファンタジー大河小説。こちらは何と言ってもキンドルの英語版が安い。5冊で1,600円。



こんな迷いは禁物だ。
『ウルフホール』を傍らに1500年代のイングランドとその周辺へ船出しよう。

『ミス・フィッシャーの殺人ミステリー』の衣装デザイナー、 Marion Boyce

Behind The Screen With Costume Designer Marion Boyce - YouTube:

エシー・デイヴィス演じるフライニー・フィッシャー の衣装デザインを手がけている人。
良い仕事だ。
ドラマの質を上げている。
メルボルンのヴィクトリア時代の邸宅やクラシックカー、レトロな機関車に適合している。

Queen Mother、エリザベス・ボーズ=ライアンの若き日の衣装から発想を得ているらしい。
ミス・フィッシャーのハンドバッグのデザインも考えて製作しているとのこと。
職人さんだ。

USAネットワークの『The Starter Wife』でエミー賞にノミネート。
そのうち、もっと大きな作品でクレジットを見るかもしれない。

オーストラリアのエンタメ産業には素晴らしい人材がいる。

公式サイト

Netflix: ザ・クラウン / The Crown 2016年配信予定。クレア・フォイのエリザベス女王

ネットフリックス製作のブリティッシュロイヤルファミリーを描いたドラマ。
全体で6シーズン60エピソードを超えるものになるらしい。
脚本は『フロスト×ニクソン』『ブーリン家の姉妹』『くたばれ!ユナイテッド』のピーター・モーガン。
これは期待できる。
(感想は末尾に)

第1シーズンは2016年に配信予定。13時間。
主人公はエリザベス王女。
フィリップ・マウントバッテンとのロイヤル・ウェディングは楽しみだ。
少女時代のエリザベス、第2次世界大戦、婚礼、即位・・・と描いていくのだろうか。

『ダウントン・アビー』の大成功がアメリカの資本と視聴者の関心をUKの歴史ドラマ製作へと向けているのかな?これからも楽しみ。フランス王室とかロシア王室も描いて欲しい。

6シーズンの大作。
ダイアナ妃のシーズンは当確と勝手に予想してみる。
詳しい予想は下記に。
Netflix: ザ・クラウン / The Crown の第2シーズンは2017年12月8日スタート。:


キャスト

クレア・フォイ Claire Foy ・・・ エリザベス王女(現女王) Princess Elizabeth

BBC ウルフ・ホール』のアン・ブーリン。
1984年グレーター・マンチェスターの生まれ。
BBC『リトル・ドリット』でヒロインを演じる。
ニコラス・ケイジ主演の『Season of the Witch』のwitch役。
ウェストエンドの『マクベス』でジェームズ・マカヴォイと共演。マクベス夫人を演じた。
次回作はBreathe。アンドリュー・ガーフィールドと共演。ポリオがテーマ。

マット・スミス Matt Smith ・・・ フィリップ・マウントバッテン Phillip Mountbatten

『ドクター・フー』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』

ジョン・リスゴー John Lithgow ・・・ ウィンストン・チャーチル Winston Churchill



ヴァネッサ・キルビー Vanessa Kirby ・・・ マーガレット王女 Princess Margaret

『大いなる遺産』
舞台『欲望という名の電車』でWhatsonStage Awards 2015 のBest Supporting Actress In A Play を受賞。

アンディー・サンダーソン Andy Sanderson ・・・ ヘンリー王子,グロスター公爵 Prince Henry, Duke of Gloucester



ネタバレになるかもしれないから空白後にイギリス王室の流れと感想
























在位年、名前、配偶者
()内は生没年

1837-1901 ヴィクトリア(1837-1901) = アルバート(1819-1861)
 ↓
1901-1910 エドワード7世(1841-1910) = アレクサンドラ・オブ・デンマーク(1844-1925)
 ↓
1910-1936 ジョージ5世(1865-1936) = メアリー・オブ・テック(1867-1953)
 ↓
1936 エドワード8世(1894-1972) = ウォリス・シンプソン(1896-1986)
 ↓
1936-1952 ジョージ6世(1895-1952) = エリザベス・ボーズ=ライアン(1900-2002)
 ↓
1952- エリザベス女王(1926-) = フィリップ・マウントバッテン(1921-)


感想

クレア・フォイはうまい。リアリティのあるエリザベス女王とその喜怒哀楽を演じている。

マット・スミスはドクター・フーそのままと思ったら違った。キングジョージ5世の死を知ったエジンバラ公の悲しみ。日常が去っていることへの慄き。
映画『プライドと偏見とゾンビ』のコリンズ役を演じている。これはとても気になる。観るべきだろうか。次回作はロバート・メイプルソープで本人を演じる。

ヴァネッサ・キルビーは綺麗だった。気品もある。ピーター・タウンゼントとの恋愛を貫こうとする苦悩を演じていた。
このマーガレット王女の結婚問題と国民・国教会との力関係はこのドラマのユニークな点だ。
過酷な第二次世界大戦とその後の不況を耐え忍んだ国民にとっては、マーガレット王女の恋愛はとても喜ばしい出来事だ。
一方で国教会は伝統が基盤だ。
伝統をないがしろにすることは彼らの生活文化的基盤をないがしろにする。
一枚岩ではない様々な勢力の葛藤。ここにドラマの愉しさがある。

アレックス・ジェニングスの演じるウィンザー公は最高だった。女王をシャーリー・テンプル呼ばわりする。とても面白い。一方でこのような親戚がいたら最悪だよなあ、と思った。責任を果たさない。
家族とは基本的に良いものだけど、困ったものでもある。これは王族も一般家庭も一緒だ。




BBC/Hulu コール・ザ・ミッドワイフ ~1950年代のロンドンの助産師

数年前に英ドラマの企画を漁っていた。

この『ブルー・ストーン42』は面白そうだ。爆発物処理班。
『ヴィレッジ』?このチャーリー・マーフィーというのはむさくるしい農夫のおっさんを演じる俳優だろうか?村の歴史ものだから面白そうだ。
『コール・ザ・ミッドワイフ』。熟女?助産師?これは絶対に日本では放送されないだろうな。ブログで取り上げるのはやめておこう。

ところが、コール・ザ・ミッドワイフは英国で好評となり、シーズンを重ねて、日本でもHuluで配信されていた。
早速視聴してみると、面白い。ストリートの群衆が生き生きしている。
ストリートの場面で活気があるドラマに外れなし。『ピーキー・ブラインダーズ』のシーズン1と2、『セルフリッジ』、『ブロードチャーチ』がその例だ。

(追記)
BBCは2018年現在シーズン9までの製作を決定済らしい。UKでは2020年に放送予定だ。
日本ではシーズン3までHuluに入っているけど、その後はどうなるかな。
生殖というテーマは日本では老若男女嫌いなテーマなのかもしれない。5chやツイッターを見ているとそのように思える。

ジェシカ・レイン

そしてその群衆の中をスーツ姿のジェシカ・レインが登場する。
おお!『ライン・オブ・デューティ』シーズン2のジョージアだ!!


主人公のアーノットの脳裏に、そして視聴者の脳裏にも深く刻まれた女性。
パーソナルライフでは『セルフリッジ』で人事部長ミスタ・グローブを演じたトム・グッドマン=ヒルの奥さん。

ジェシカ・レインと産婦、そして赤ちゃんは国家医療制度に救われる。
クレメント・アトリーの労働党政権万歳!!

難事を乗り越えたジェシカ・レインは頭を抱える。
頭を抱えるだけで、様々なうずまく感情を表現する。
賛美歌でその感情は浄化される。

同時期のドラマ 『ザ・クラウン』

このエピソード1では気管支炎というネタが登場する。ネットフリックス『ザ・クラウン』のエピソード4”神の御業”のロンドン・スモッグとほぼ同時期かな?と思ったが、違った。
ロンドンスモッグは1952年。『コール・ザ・ミッドワイフ』の舞台は1957年。
ロンドンスモッグの5年後も大気汚染は猛威を奮っていた。
『ザ・クラウン』でバッキンガム宮殿の内情を知り、『コール・ザ・ミッドワイフ』で当時の庶民の生き様を知る。UKドラマの醍醐味だ。
『ダウントン・アビー』、『セルフリッジ』、『ピーキー・ブラインダーズ』が第一次世界大戦後のさまざまな階層の人々のドラマを堪能したように。
次は『女王ヴィクトリア 愛に生きる』の時代の中流階級と労働者階級のドラマに期待しよう。ネットフリックスにもHuluにも代表的なものはないと思う。
あるいは『高慢と偏見』の時代の王族と庶民のドラマでも良い。