BBC/Hulu コール・ザ・ミッドワイフ ~1950年代のロンドンの助産師

数年前に英ドラマの企画を漁っていた。

この『ブルー・ストーン42』は面白そうだ。爆発物処理班。
『ヴィレッジ』?このチャーリー・マーフィーというのはむさくるしい農夫のおっさんを演じる俳優だろうか?村の歴史ものだから面白そうだ。
『コール・ザ・ミッドワイフ』。熟女?助産師?これは絶対に日本では放送されないだろうな。ブログで取り上げるのはやめておこう。

ところが、コール・ザ・ミッドワイフは英国で好評となり、シーズンを重ねて、日本でもHuluで配信されていた。
早速視聴してみると、面白い。ストリートの群衆が生き生きしている。
ストリートの場面で活気があるドラマに外れなし。『ピーキー・ブラインダーズ』のシーズン1と2、『セルフリッジ』、『ブロードチャーチ』がその例だ。

(追記)
BBCは2018年現在シーズン9までの製作を決定済らしい。UKでは2020年に放送予定だ。
日本ではシーズン3までHuluに入っているけど、その後はどうなるかな。
生殖というテーマは日本では老若男女嫌いなテーマなのかもしれない。5chやツイッターを見ているとそのように思える。

ジェシカ・レイン

そしてその群衆の中をスーツ姿のジェシカ・レインが登場する。
おお!『ライン・オブ・デューティ』シーズン2のジョージアだ!!


主人公のアーノットの脳裏に、そして視聴者の脳裏にも深く刻まれた女性。
パーソナルライフでは『セルフリッジ』で人事部長ミスタ・グローブを演じたトム・グッドマン=ヒルの奥さん。

ジェシカ・レインと産婦、そして赤ちゃんは国家医療制度に救われる。
クレメント・アトリーの労働党政権万歳!!

難事を乗り越えたジェシカ・レインは頭を抱える。
頭を抱えるだけで、様々なうずまく感情を表現する。
賛美歌でその感情は浄化される。

同時期のドラマ 『ザ・クラウン』

このエピソード1では気管支炎というネタが登場する。ネットフリックス『ザ・クラウン』のエピソード4”神の御業”のロンドン・スモッグとほぼ同時期かな?と思ったが、違った。
ロンドンスモッグは1952年。『コール・ザ・ミッドワイフ』の舞台は1957年。
ロンドンスモッグの5年後も大気汚染は猛威を奮っていた。
『ザ・クラウン』でバッキンガム宮殿の内情を知り、『コール・ザ・ミッドワイフ』で当時の庶民の生き様を知る。UKドラマの醍醐味だ。
『ダウントン・アビー』、『セルフリッジ』、『ピーキー・ブラインダーズ』が第一次世界大戦後のさまざまな階層の人々のドラマを堪能したように。
次は『女王ヴィクトリア 愛に生きる』の時代の中流階級と労働者階級のドラマに期待しよう。ネットフリックスにもHuluにも代表的なものはないと思う。
あるいは『高慢と偏見』の時代の王族と庶民のドラマでも良い。





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