BBC/STARZ: ホワイトクイーン / 白薔薇の女王 / The White Queen ばら戦争の女性たち

ばら戦争を舞台にした歴史ドラマ。
フィリッパ・グレゴリー Philippa Gregory(ブーリン家の姉妹)の小説「白薔薇の女王 The Cousins' War」のドラマ化。

主人公はホワイトクイーンこと、エリザベス・ウッドヴィルElizabeth Woodville(1437?-1492)。
右の肖像画の女性だ。
ホワイトクイーンはチェスの言葉でもある。
白の女王の駒。

ヘンリー6世の王妃に侍女として仕えていたエリザベスだったが・・・ゴニョゴニョ。ネタバレとなるので、詳細はこの記事の下のあたりに。

2013年6月16日に放送開始。
60分もの。全10回。


キャスト

マックス・アイアンズ Max Irons・・・エドワード4世(1442-1483)役
 ジェレミー・アイアンズの息子さん。
 『ザ・ホスト』『赤ずきん』。
 『The Devil's Harvest』でサマンサ・バークス(映画『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ)と共演。


アンウーリン・バーナード Aneurin Barnard・・・・グロスター公リチャード
ミュージカル『Spring Awakening』でオリヴィエ賞受賞。パフォーマンス

James Frain・・・Warwick伯
キングメイカー、ウォリック伯リチャード・ネヴィルを粗野に演じる。好演。


レベッカ・ファーガソン Rebecca Ferguson・・・エリザベス・ウッドヴィル(1437?-1492)役
 ソープオペラで活躍しているスウェーデン出身の女優さん。
 『ミッション・インポッシブル』の新作のヒロインに。

エレノア・トムリンソン Eleanor Tomlinson ・・・ イザベル・ネヴィル役
 1992年生まれ。
 『ジャックと天空の巨人』のイザベル女王。
 『ポルダーク』のヒロインに。
 BBCの『宇宙戦争』に。

フェイ・マルセー Faye Marsay・・・アン・ネヴィル(1456-1485)役
 ミドルズブラの出身。
 水色の瞳に惹かれる。
 コメディ・ドラマ『Flesh Meat』など。
 ゲーム・オブ・スローンズにも出演予定。
 エピソード5の”We are the Nevilles, Greatest family in the land”という台詞には痺れた。キングメーカー、ウォリック伯リチャート・ネヴィルの身内のみ許される台詞だ。


アマンダ・ハーレ Amanda Hale・・・レッドクイーンこと、マーガレット・ボーフォート(1443-1509)役
 ウェストエンドで活躍している女優さん。「ガラスの動物園 The Glass Menagerie」で有名。




(追記。ここからはネタバレ。)












ついでにイングランド王の系譜

ランカスター朝 ヘンリー6世1422-1461
 ↓
ヨーク朝 エドワード4世1461-1470 ホワイトクイーンの旦那さん
 ↓
ランカスター朝 ヘンリー6世(復位)1470-1471
 ↓
ヨーク朝 エドワード4世(復位)1471-1483
 ↓
ヨーク朝 エドワード5世1483 ホワイトクイーンの息子。庶子扱いされて廃位。行方不明に。
 ↓
ヨーク朝 リチャード3世1483-1485 アン・ネヴィルの旦那さん
 ↓
チューダー朝 ヘンリー7世1485-1509 レッドクイーンの息子
 ↓
チューダー朝 ヘンリー8世1509-1547

これでわかりやすくなったかな?
かえって混乱する?

ホワイトクイーンこと、エリザベス・ウッドヴィルをキーパーソンのひとりと考えれば、わかりやすくなる。
エリザベスはヘンリー6世の王妃の侍女で、ランカスター派の貴族ジョン・グレイと結婚していた。
ヨーク派との戦闘でジョンは戦死。
その後、エリザベスはエドワード4世の寵愛を得て、彼と結婚する。
これに怒ったのはヨーク派の有力者たち。
エレノア・トムリンソンとフェイ・マルセーのお父さん、ウォリック伯だ。
反乱が起きて、一度はランカスター派のヘンリー6世に復位されてしまう、というのが前半のストーリーとなるだろう。

(追記その2)
レベッカ・ファーガソンはトム・クルーズのミッション・インポッシブルの新作のヒロインに抜擢された。おめでとう。

(追記その3)
積んでいたシェイクスピアの「リチャード3世」を読んでみた。
最初からエリザベス・ウッドヴィルがヒールのように表現されていて笑った。


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